近年、人口減少が進む日本の地方において、域外からの外貨を稼いで地域経済の活性化を行うことは喫緊の課題となっています。しかし、地方の生産者・事業者は規模が小さい企業等も多く、域外の大都市や海外への販路を自前で開拓することは難しい状況です。そうした中注目されているのが、地域の商品やサービスを幅広く取り扱い、域外への販路開拓などを専業とする事業体＝地域商社です。地域商社は、一次産品・加工製品などの特産品や、自然・歴史・文化などの観光資源を活用した商品やサービスの開発・ブランディング・マーケティング支援など、様々な領域で地域経済の活性化を促すことを目的としています。
鹿児島県肝付町では、人口減少に伴い町内総生産の縮小や地域内産業の衰退など、さまざまな課題が浮き彫りとなっています。当社ではこうした状況を改善するため、令和5年度から肝付町における地域商社設立の支援業務を行っております。肝付町が目指す地域商社とは、単なる商品開発や販路開拓の支援だけではなく、域内の課題を集積・抽出し、また、域外から「人材」「技術・知見・ノウハウ」「資金」を調達し、それらをつないで取り組みを広げていくことで、地域ブランド力を向上させるための支援組織の組成です。
多くの自治体様が抱えている課題は共通していても、それぞれの地域ごとの魅力は異なり、ひとつとして同じ地域はありません。未来商社設立支援パッケージでは、地域課題の解決・支援を行うとともに、地域の魅力を再発見し、地域の事業者の「稼ぐ力」を向上させて環境の変化に対応できるような自走できる支援組織の組成をお手伝いいたします。